「ぬくもり」 ver.2,5 兄貴編w
長谷川智子




 気づくと隣りに寝息が
 昨日一緒にいた奴
 寒くなるといけないと思い
 クローゼットから毛布を持ち出す
 掛けるなり温まる
 男臭さ
 筋肉質の肌が近づき
 ゾクッとし抱き締める
 上腕に興奮
 胸板もイイ・・・
 げ
 向こうのアイツのだったな
 ヤバい

 ん?ここは?
 見なれない部屋だ
 暖房か・・・
 あ?
 嗅ぎなれないトニックの匂い
 誰の部屋だ?
 「目ぇ覚めたか」
 「おはよう、っておめえは!」
 「○○の葵。覚えてるよね?」
 「・・・思い出した」
 「ホント?」
 「…。」

 自棄になったあの日から
 しないと決めたはずが
 抵抗むなしく
 一瞬ゆるみ許してしまった
 遅い

 寂しさに勝てず・・・






自由詩 「ぬくもり」 ver.2,5 兄貴編w Copyright 長谷川智子 2008-11-01 08:58:10
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