ロボッター
セルフレーム
私の生まれるべく世界はきっと
此処なんかじゃないわ
ロボッター
消えていく電子回路
刻んでいく時計の針
狂っていく秒針の妃
もう、疲れたのよ
泣いている冷たい王妃
沈んでいく麗しき姫
潰してしまった眠り
私、駄目ね
王妃様、お妃様、
もう、貴方の首に手をかけることだって出来ないわ
王女様、お姫様、
もう少し遠い世界に行けたら
王様が、お父様が、
苦しまなくても良かったはずなのに
助けてお姉様、
もっともっと、人を愛する事ができたのに
お兄様、ねえ
壊レてシまうクラいダッたら、
あぁ、どうすればいいの、僕は
貴方に壊サれタかっタわ
お母様も、お姉様も、お兄様も
みんな
死んでる
貴方タちダけデモ生きテ
お父様、王様、
ロボッター
「気付かなかった」
気付かなかったの
「彼女がカラクリだったなんて」
私がカラクリだったなんて