回復
猫のひたい撫でるたま子
嵐のような日常が終わると、嬉しかったこと哀しかったこと色んな気持ちが絡まって編まれていったものが残る。思いかえすということは、それを井戸のような深い水の底までゆらゆらと下ろしてゆくようだ。水面に浮いている時にはなんだか甘い叙情があり、だんだんと底に向かうに従って息苦しくなってゆく。最後までたどり着いたときに、底をポンと叩くと紐がほどけて散らばるように感傷が薄れてゆき、ひとつひとつの感情が分かれて現実を見られるようになる。
自由詩
回復
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猫のひたい撫でるたま子
2008-10-29 10:39:48
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