はじける、そらから
たりぽん(大理 奔)


呼吸を確かめるように
胸の一番奥から
茶柱を吹くように
耳元にささやくように

わたしの呼気は
シャボン玉のように
きらきらふわふわと舞って
パチンと消えてしまう
不慣れなかたち

  お互いがはじけないように
  ゆっくりと
  あなたを吹く
  ふくらみあいながら
  いつか
  かぜにはなれて
  夢のようなそらで
  それは

叫びのように
吐息のように
透明になっていく
あいまいで
美しいかたちを
見つめている


アスファルトに
染みを残し
ゆっくりと乾いて
消えてゆくのを
見つめている



自由詩 はじける、そらから Copyright たりぽん(大理 奔) 2008-10-26 17:35:10
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