夜の窓
オイタル
夜の窓を騒がして
昨日の風が行き来する
慌ただしい肉体
またたく感情
吹き流す煙草の心境に
けむりは青く
はためく
おまえのやせた背中に
描かれた
微細な地図
それから
晩の献立の後悔
くるまる布団のそのあたりに
ゆるく巻きついてくる
天井の
神様
聞き取れない
潮の遠鳴りをすくって
かばんには白い灯を盛って
チョコレート一つで 春の岬の先まで
歩み寄っていく
さみしさ
自由詩
夜の窓
Copyright
オイタル
2008-10-25 23:05:41
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