真夜中のアイスクリーム
ここあこころ
煮詰めたシロップを
さらに煮詰めて
濃厚に
想いは
まさにそのようなもの
願いは
いつしかそのようなところ
跨いでゆく
艶のある微笑みに
触れる
甘美な快感に
時を預ける
全身はとろける
肌の滑りや髪の質感
誰に見せることもない毛穴の隅々までもが
ふやける
半ば放棄したように
足を伸ばす
寛ぐ
あなたに沈む
あなたへと浸かり切る
ただそれだけ
ただそれだけのことなのに
夜は深みを増す
自由詩
真夜中のアイスクリーム
Copyright
ここあこころ
2008-10-25 16:49:49