Tears of blood
Izm


今はただ憂いを抱いて
枯れた花のように
揺れる時を眺めるだけ

風の色は悲しく
モノクロームの冷たさと
隣り合わせの絶望が
静かに溶けてゆくのがわかる

土が湿り 空をも動かす
僕の身体は 君の空
君の愛は 深く冷えた大地へと続き
触れ合うことは無い


いつになれば
この哀が やわらかな光へと
変わるのだろう

逃げ惑う僕を嘲笑い
放たれた銃弾は腕へと向かう
鈍い痛みが 君への想いを加速させて
泣き叫ぶ声に震える瞳
優しさの果てに
安らぎは存在しない

躊躇わず
この胸へ撃ち込めばいい

向けられた銃口の先で
死よりも完璧なものなど無いだろう?



自由詩 Tears of blood Copyright Izm 2008-10-23 08:51:48
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