「 ときしん。 」
PULL.







切られてしまう前にセンセイの顔この触角で見ておきたかった。


血を吸った蚊ぽとりと墜ちるそんなあたしはトキシンなぜ咬まないの?。


闇市の舌はよりなめらかで気がつけばもうひと首もいでいる。



ふり返ればいつもことば其処彼処にあなたの指待っているのに。



浮気相手は人面疽きみの勃起したクリトリスの人面疽。


新調した土踏まずで踏み付けるチ玉はぐらりぐらびてぃ。


アイデンティティ紅茶にとかしいがいが自我さん喉元でさようなら。












           了。



短歌 「 ときしん。 」 Copyright PULL. 2008-10-11 11:48:46
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