収集車
草野春心



  ある日
  意識の林の
  内にめざめ
  ふいに自分が
  朝を穢しているように思った
  髭をそったところで
  何になるというのか?
  家を出ると
  青い収集車が
  空っぽの口を開け
  意外なほど
  無臭で
  そこに吸い込まれていきたかった




自由詩 収集車 Copyright 草野春心 2008-10-09 13:29:59
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短詩集