まよう
唐草フウ

まよう
微熱の手があつい
触ったらもっとあつい
空のひかり
せなかを刺す

紙袋の、持ち手の、こより
くたびれあって
よれてよりそっている
細くてがんじょうな
線を
ただ、じっと見ている
見られてはいない


まよう
という感覚を
わすれている振りで
どんな気もちか
ふとんに沈む

残酷か親切か
わからずに
時はまわる。まわる。
写さないで


自由詩 まよう Copyright 唐草フウ 2008-10-09 11:50:29
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