カフェユリテラス
プル式

思い出をコーヒーにとかしながら
ゆっくり飲もう
暖かな毎日を思い出しながら
角砂糖みたいにじわりと溶け出すのを
軽く掻き交ぜながら変わっていく味を
楽しみながらゆっくりと
味わいながらゆっくりと
終わらないお茶会の
兎とシルクハットみたいに
果てしない謎々を辿りながら
オセロはいかがお茶受けに
あなたが私、私があなた
くるくる回る私とあなた
思い出が新しい味を作るまで
ゆっくり溶けだす
思い出味のコーヒーはいかが?


自由詩 カフェユリテラス Copyright プル式 2008-10-06 16:52:28
notebook Home