骨の鳥
服部 剛
今日は横浜スタジアム近くの
旧財務省?のZAIMという
煉瓦造りの建物の1Fにある
Cafeのオープンテラスに
詩人達で集い、
テーブルに置いた灯を囲んで
詩を読んですごしました。
幾人もの通行人の靴音が
僕等の側を通り過ぎてゆきました
横浜港の船の汽笛が
遠くで幾度も鳴りました
あっという間に、暮れた1日・・・
船の航路の果てに
神戸の港はぼんやりと見え
陸地をあがれば
君のひたむきな日常のあることを思う
スケルトンの鳥が
ましろい空を飛んでいるよ
その行き先の下に
君はいて
遠いようで近い
近いようで遠い
かすかな糸電話を辿ってぼくは
両手に包んだ
紙コップにそうっとひとこと
「 調子はどうだい・・・? 」
目先の遠くに見える
遠く遠くへ伝ってゆく
かすかな糸の震え
スケルトンの鳥
骨の翼を広げ
紐で結んだ手紙をぶらさげ
東の空から西の空へ
飛んでいるよ