今村君の詩に勝手にインスパイアされて作った詩
むらさき
ていねいにほどかれて
いともかんたんに
うらがえさえる
いきづかいの
まあたらしいおと
..........
か....げ.......が
爆発します
きき耳をたてます
ゆかの上のひかりが
おどりながら
ひふとひふの
うぶげとうぶげの
うつくしいみちになっていきます
くちづけをします
ないぞうが見えます
くらい穴に向かって
名前を呼んでみます
へんじがないので
だれもいないようです
すこし安心して
かみのけをさわります
天井にあたまがつきます
ねこぜになるので
かげがほんとうの
ねこにみえます
せぼねを
さかのぼっていきます
四本の
なめられたてのゆびが
いやみなほど
かがやいています
ホロウィッツが
ひとりでうたっています
それよりも大きな
声を出します
一緒にあっちをむきます
後ろすがたが見えています
前すがたも同時に見えています
目があちこちにあるようです
だれか見ているのでしょうか
もはや
げんけいをとどめて
いない ね
まんなかで
二つのからだが燃えています
あかあかと
燃えています
火よりも少し
高い温度で
それらは
たのしそうに燃えています
角度をかえると
すこしさみしそうにも見えます
ひふが
じゃまなのです
それにきづいていないふりをします
抱き合っても
抱き合っても
一度も近付かないのです
生まれなければよかった
そんな気がします