なげやりなきもち
アンテ


もうこれいじょう
なーんにもかんがえたくなかった
ところかまわず
からだをなげだして
やーめたっ
なげやりなこえでせんげんして
あとはどこかのだれかが
つづきをするなりちょきんときるなり
すきにすればいいや
きもちのすいっちをぜーんぶきると
とてもしずかになった
すっきりさっぱりして
いごこちがよかったのはさいしょだけで
じっとしていると
だんだんおちつかなくなった
すこしはちらかしたくらいのほうがいいかもしれない
えきでみかけたまーるいもののことや
てのひらのかたちなんかを
あれこれとおもっていると
じゅうぶんにぎやかになったので
やめようとしたけれど
かんがえがかってにぞうしょくをはじめて
けんかわかれしたともだちことや
こわしてしまったいれもののことなんかが
あたまのなかをぐーるぐるとまわって
うずになって
あちこちにきもちのかたまりができた
ほっておくと
どんどんせいちょうして
そのまわりにまたうずがぐるぐるできて
というぐあいに
ますますこんらんして
しゅうしゅうがつかなくなった
こーんなじょうたいがいやで
げんじつからにげだしたのに
なんでおんなじことをくりかえしているんだろう
しぶしぶ
きもちのすいっちをいれておきあがった
みまわしてみても
ぜーんぜんしらないばしょで
ぜーんぜんしらないひとたちが
いったりきたりしていた
でもまあ わたしだって
ほかのひとからみれば
いったりきたりしているにすぎないのだし
あせらないで
とりあえずいえにかえることにしよう
あるきだそうとすると
てあしがばーらばらなほうこうをめざすので
ひょこひょことおどってしまった
おかしくって
こえをだしてわらうと
なんだかべつじんみたいだった
でも わるくなかった




自由詩 なげやりなきもち Copyright アンテ 2004-07-30 21:27:24
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