雲雀と飛行機
木葉 揺

帰ろうか、帰ろう
雲雀を見に
飛行機の音を聞きに

私の空想が止まる瞬間は
ワン!
という声が聞こえたとき
庭の草木すら記憶になく

ただ会うたび肯定してくれる
存在のもとに駆け寄っていた

この場所が消える前に
私のそばへ来て
未来に向かう強さをおくれ

帰ろうか、帰ろう
コンビニもない丘へ
誰も住んでない家へ
君たちの魂を預かりに

雲雀の舞、君たちの羨望
飛行機の音、君たちの子守唄


自由詩 雲雀と飛行機 Copyright 木葉 揺 2008-09-27 22:35:55
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