パキラ
フミタケ
季節が解け
誰かはまちぼうけ
いつしか
プラシーボ
巨大な電波塔
のぼる太陽
うちつける鼓動
それが
街の螺旋を描くだろう
日曜日の朝に
すぎさりし夜の
すきま
届く
カメラのシャッター音
きっと
この街のみんな
都合のいい夢見て
眠ってる
その想いは
まるで
つづれ織りに
揺れる
波間さ
僕は背泳ぎキメていた
忘却の朝へ
僕らをつかまえてしまう
点と線の
浮力
憂鬱な恋の
徒労
鏡に映る
テロリスト
いつしか君が
追憶の
高速道路へと
にじんでも
もう一度
その瞳で
射抜いてよ
さわやかな朝に