ある女生徒の独白
さえ

的外れな評価を投げつけられるのは構わない
だって何も知らないもの君

そうやって逃げてきた
誰も知らないって予防線張っといて
そうしておけば
期待されることもないし
誰かに勝手に嫉妬されることもない

けれどまた別の問題がでてきた
大した能力も無いくせに
声がでかいだけの奴がはやされて
大した知識もないくせに
通ぶっている奴が現れて
そいつと互角にしか見えないのに
そいつを馬鹿にするやつも現れて
どうしようもない低レベルな争い

大した能力もないくせに
大した能力がないやつほど
声を張り上げ騒ぎだす

見苦しくってたまらなかった
そんな奴らを笑って流して
愚かな奴だと見下して
こんな低レベルな奴とは
距離をとろうと心を決めて
かといって自分より高レベルな人には
申し訳なくって近づけなかった
他人を見下しまくった高校生活


自由詩 ある女生徒の独白 Copyright さえ 2008-09-26 23:51:57
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