午後のプール
ふるる

水面から少し出ている
君の肩の稜線は
涙を誘う
なめらかな肌にハート型の葉っぱ
なんて
ああ

あっちのアマリリスの茂み
ミツバチが蜜を運んでいる

爆撃機は今
どこを飛んでいるだろう
地球のあちこちを
ぶんぶん唸りながら

プールサイドで眠っている少女は
君に似ている気がする
髪がほほにはりついたまま
少しも動かない

穏やかな眠り
午後のプール

君が僕に近づいてくる

抱きしめても、いいんだろうか


自由詩 午後のプール Copyright ふるる 2008-09-24 23:39:06
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