from 終わりの次
あすくれかおす
すべての仕業を終えた夜、
星のしたたるアスファルト、
すべての所行を終えたなら、
狭く縮めて居るばかり。
ああ と
二音つづきの火に
寄り添うものは全て揺らめいている
短い言葉や
透き通る歌
続けざまの思念の近づきから
どうやらはぐれてしまったようだ
わけしらず頑なに在って
畢竟に目の前を
映るしもべを私とみなす試み
ああ と
二音の底にはもう声もでず
その次の先を待つばかり
たどたどしく
意志のある場所を探って
その空中に上乗せされた心
虚栄に見えない工夫している
いまそれぞれ何思う
散らばった楽隊の残像に問う
息継ぎする余白にも
懸命な部屋の内装にも
心の隙間をのこす臆病さにも
全ての回り灯篭に問うておる
とうの私は丸裸
・・・
草の羽色ひもといて
街は俊敏に朝夕を担い
くくりつけられた約束ごとのそばで
終わりの数を数える女たち
ふたつぎの時間に芽吹く人間たちは、
みずからを未来と呼ぶが、
明後日の方へ口ずさみ、
か弱くふるえているばかり。