つくれない色
ここ

ハズレをひいた
がっかりした反面、ほっとした

出る杭は打たれ続けて
成長期は終りを告げる
尖った角は
穏やかな下流に着いた頃には
すべすべとして
どこにでも転がっていそうだ
まわりの景色に自然と同化している

どんな色で生まれてきたんだっけ
たとえ思い出したからといっても
いくつか抜け落ちた
手持ちの原色をどんなに混ぜ合わせても
その色はもう
つくれないだろうから

今日もまた、アイスを買いに出かける


自由詩 つくれない色 Copyright ここ 2008-09-23 00:10:23
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