幻想
Izm


錆び付いた風に
冷たさを感じながら
モノクロームの世界に
まだ溺れていたい

光を閉ざした瞳の中で
描いた欠片が
重なる想いを越えて
静かに動き出した

浮かぶ月へ
舞う花びらと共に
溶け出すまで
焼き付けた傷痕

痛みも無いまま
微笑む君だけが
真実だと 信じたかった。



自由詩 幻想 Copyright Izm 2008-09-17 01:12:22
notebook Home 戻る