祈り
K・フラグメント

架空のサボテンの花が、
わたしの目の輝きの、
十分の一を、
忘れ去られた、
灰色の波にぶつけている。

雪が降る、暗黒の谷を歩く。
錠剤のような愛に、
わたしの膝は震えている。
キッチンにある総てのものに、
わたしは呪われている。

理由をわたしに話して。
ピストル煙のなかで、
運が悪いことを知っておどける、
マネシツグミが知っていた理由を。
傷ついた石を隠さないで。

祈ることをやめて!
わたしの小さなヘリコプターが、
天国に激突する前に。
愛しい心臓が、欺く酸素に、
さようならを言う前に。


自由詩 祈り Copyright K・フラグメント 2008-09-15 02:24:51
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