祈り
K・フラグメント
架空のサボテンの花が、
わたしの目の輝きの、
十分の一を、
忘れ去られた、
灰色の波にぶつけている。
雪が降る、暗黒の谷を歩く。
錠剤のような愛に、
わたしの膝は震えている。
キッチンにある総てのものに、
わたしは呪われている。
理由をわたしに話して。
ピストル煙のなかで、
運が悪いことを知っておどける、
マネシツグミが知っていた理由を。
傷ついた石を隠さないで。
祈ることをやめて!
わたしの小さなヘリコプターが、
天国に激突する前に。
愛しい心臓が、欺く酸素に、
さようならを言う前に。