回帰
アオゾラ誤爆
らせんのような共鳴を感じる
ピアノをたたくゆびの柔さに似た
無邪気さの中で吸う空気
どこまでも青くひろがる
世界の端っこで
どうしようもなくうばいあっては
求めあう
わたしと君のすがたは
きたなかっただろうか
それとも
やさしく微笑む吐息は
わたしのずっと奥のほうへ染みこんでゆく
決してまようこともなく
白くしなやかな曲線をたどり
たったひとつへ向かう
君
夢中でする懐抱の合間に
わずかに濁ったなみだを拭いて
それでもぽろぽろとこぼれる
こぼれつづける
わたし
しょっぱいのか甘いのか
永久に知れることのない
ひびきを持って君に伝う
音楽はやまない
そっとつつみこむような流れに
しずかに身を任せると
からだが溶けてしまいそうだった
ほら今にも
回帰する場所をさがして
君が何かを思うたび
まじり気のない
君が生まれる
わたしから