空を抱きしめる梢 / 木陰に揺れる木洩れ日と共に
beebee




木は両手を拡げて
わたしを暖かく抱きしめた
拡がる手の先には
青々しい梢がさらに広がり
そこでは緑の子供達が風に踊っていた

寝ころんだベンチの上に
陽炎立つ夏の空が拡がっていた
真夏の空は静かに流れ
拡がる梢は根っ子のように空に拡がり
空の養分を吸っている

白い雲は広がり
ぼくは逆立ちしている
ごろんとぼくは
ベンチから転がり落ちてみる

夏の匂いがした
土の匂いがしたよ


自由詩 空を抱きしめる梢 / 木陰に揺れる木洩れ日と共に Copyright beebee 2008-09-14 08:05:42
notebook Home 戻る
この文書は以下の文書グループに登録されています。
君に伝えたいこと