宇宙に・・・
籠球次郎
果てなく広がる空は
闇の深淵の入り口だろうか
誰もが覗き見たこともなく
一人一人のイメージは
心に広がる無限の想いだ
幸福と希望と不幸と絶望と
宇宙につながるイメージは
人を小さき者に変え
私を神の想いにいざなう
創造主たる想いは
地球の歴史の必然に驚き
その悲しみは暗き海へと沈み
その喜びは朝の輝きの中にある
宇宙に想いが広がるとき
すべての思考は神へと通じ
私の存在は消え
すべての悲しみと喜びだけが
魂のうちに広がる
その想いは
やがて宇宙に解き放たれ
そして広がる
深く、深く・・・・
さらに果てしなく
私の心が
ふたたび光に満たされたとき
人としての小さき想いを抱きながら
片隅の命たちに祝福を祈っていた
心の底から願っていた
宇宙に想いを広げよう
これからも
その一瞬に願いを込めて
命のはかなさを慈しみながら