我が子へ-sokoに桜
秋也

蓋を開けたら
いい意味で
底がなかった
だから
蓋を閉めるのがもったいなくて
いつまでも、いつまでも
中に見える
星々を覗いて
呆けていた
でも
いつか
みんなと生きていくんだから
俺と君で
底を作る手伝いをしてあげないといけない
どうか泣かないでほしい
どうか許してほしい
あなたの底には
とびっきり綺麗な桜の木を植えて
今を輝く星々も絶対に枯らせないから
蓋を開けたら
無数の星輝く夜空に
満開の桜が経っていて
みんなあなたの下で騒ぎたくなる
俺も母さんも君を愛している
君は花が散って
葉桜に成っても
幹に手を添え
寄りそってくれる人を
愛し
二人で生きて
できれば
育みなさい
愛している
大好きだ
まだ底のみえない始まったばかりの我が子へ


自由詩 我が子へ-sokoに桜 Copyright 秋也 2008-09-12 04:04:44
notebook Home