戯言
caleha
いわれのない不安 
水溜まりに滴が落ちるみたいに 
広がってく 
静かに 
約束されていない将来に 
気持ちはどうせ頼りない 
音のない部屋に 
心臓が時よりはやく 
迷い声をあげる 
どくどく どくどく 
いわれもなく思い込まれ 
今日も僕は囲われた容疑者みたいに 
陥れられる 
まっすぐに  
集められた同情の不動票 
だとして何の権限もない 
私が悪うございました 
閉じ込められた奥底に 
うりふたつの僕がいる 
嘘なんだけど笑ってる 
へらへら へらへら 
瞬く間に時は過ぎ 
年老いていく醜い豚 
へつらい虫のほくそ笑み 
けらけら けせらせら 
 
