戯言
caleha




いわれのない不安
水溜まりに滴が落ちるみたいに
広がってく


静かに


約束されていない将来に
気持ちはどうせ頼りない





音のない部屋に
心臓が時よりはやく
迷い声をあげる
どくどく どくどく








いわれもなく思い込まれ
今日も僕は囲われた容疑者みたいに
陥れられる


まっすぐに 


集められた同情の不動票
だとして何の権限もない


私が悪うございました





閉じ込められた奥底に
うりふたつの僕がいる
嘘なんだけど笑ってる
へらへら へらへら



瞬く間に時は過ぎ
年老いていく醜い豚
へつらい虫のほくそ笑み
けらけら けせらせら


自由詩 戯言 Copyright caleha 2008-09-10 23:43:28
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