はさま(夏と秋)
唐草フウ
じゃぐちをひねったら
鎖骨から流れ出ている
それはスウェットのしずく
水のように ろ過されて
気高い指で曲がったスプーンの
枝と枝をつなぐ
わたしの
鼻骨(けして高いものではなく)
火の出るような
燃えさかった 落ち葉へ
飛びこんでみる
あの人は、冷たい眼をして、その中から、
捜し出し、手を挿しのべ
あの人は、笑いながら
着火して、去るだろう。
箱から出した部品を
もとのように正確に戻すことを
寒くても暑くても
根気曲げず
気高く
気だるく
自由詩
はさま(夏と秋)
Copyright
唐草フウ
2008-09-09 13:05:07
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