愛の末
星月冬灯


 志を追う若き獅子たちを

 愛した女たちは


 身体(からだ)全体で

 男たちを支え

 苦を共にした

 
 時には庇い

 時には匿(かこ)い


 時には手に武器を持ち

 時には敵陣の中を奔走し


 共に傷つき

 共に戦い

 この何時(いつ)果てぬとも知れぬ

 激動の刻(とき)を

 駆け抜けた


 愛は惜しみなく


 男の生き様に惚れ

 男の信念に魅かれ


 同じく涙し

 女たちも華々しくも

 散った



自由詩 愛の末 Copyright 星月冬灯 2008-09-06 09:23:29
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