落陽
スカイゴウ


がたん、ごとんと電車は揺れて

それぞれを然るべき場所へと運ぶ



帰るところの無い私

頭上で揺れる吊り革みたい

誰かに繋がれるのを待っている



「それなら二人で暮らそうか」

あなたの言葉を掻き消すように

がたん、ごとんと日が暮れてゆく



自由詩 落陽 Copyright スカイゴウ 2008-08-31 01:22:27
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