逸話ヒーロー
梨玖

眠い瞼に写る人影を 誰かと知る
少し息苦しいのはこの首に有る 太陽の行為

いつ此処へ来たの
ガラクタばかりを寄集めて出来たヒーローを
夢見ていたのは確かだけれど

名前を呼ばれるけれど顔を上げない
平気な顔して感情を握り潰している
私だけの逸話ヒーロー、
無意識に求めていく手に戸惑いを感じ


たった今この手を握りマントを翻す
冷たい体温


貴方は誰


自由詩 逸話ヒーロー Copyright 梨玖 2008-08-30 11:58:51
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