熱帯夜
つばくらめ
僕の部屋だけを残して
今日も一日は終わる
Tシャツが背中にへばりつく
僕の口にした言葉は
一体どんな形だった
吐き捨てたのは自分のはずなのに
胃の中ではまだ
黄色い物が蠢いている
微笑まそうともしていなければ
殴りかかろうとすらしていない
ただひたすらに無力な暴力
そして夜毎
自分の言葉を
真っ黒なインクで塗り潰す
狂った蝉が鳴き喚き
爪を立てて引っ掻いて
闇に紛れて
寝て起きたら忘れてる
そんな
繰り返す夏の夜
繰り返す夏の夜
繰り返す夏の夜
自由詩
熱帯夜
Copyright
つばくらめ
2008-08-30 10:27:39
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