夜間飛行
未有花

今夜も蜜のような月が出た
夜を飛ぶにはふさわしい月夜だ

さあ窓を開けて
翼なんかいらない
飛ぼうと思う気持ちさえあれば
どこへだって飛んで行ける

蒼い闇に溶けて行く
この高揚とした気持ち
ビルの谷間をくぐって
満月の夜空へダイブする

僕らはいつだって自由さ
重力にしばられることはない
夢見る心が僕らの原動力なのだから

さあ闇を切り裂いて
真夜中を飛んで行こう
夜明けにはまだまだ時間がある

流れ星を探しに夜の中へ
どこまでも飛んで行くんだ


自由詩 夜間飛行 Copyright 未有花 2008-08-27 13:40:16
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夜の童話