内側から微かに
秋也
頭の中で
小振りなモーター音と鐘が鳴って
時計の秒針が微かに唇をなぞったから
遊ぶのはやめにして
適当ではあるけど
生きはじめてみた
いつか絶対に
砂場に忘れた
スコップとバケツを取り戻したくなる
砂に埋もれて
いつまでも夕日で赤く
どうしよう
鐘の音が閉じていく
夕日が必ず沈んでしまうように
自由詩
内側から微かに
Copyright
秋也
2008-08-27 13:02:49