ロイザロイヤル
モリマサ公

空色が聞こえる
カーテンの向こうの天体
の数を数える
白いのがひとつ
銃声がふたつ
イエスタデイ
と呼ばれはじまる今
カナビスシード
密の味のする
マイナス三度
クラッシュした事故車の反転
スローでゆれる
チェッカーフラッグがみえる
キングスクラウン
キングスクラウン
あたたかな光が聞こえる
一生分のサンデイ
の数を数える
家族がひとつ
家族がふたつ
スコーピオンのかたちが線で繋がり
一雨ごとに草いきれにむせかえり
空気が冷たくなっていく
あたしたちは雑草のようだ
神経が繁りながらからまり
皮膚がはがれながらひろがる
3度目の正直
超えていく前世
キングスクラウン
キングスクラウン



自由詩 ロイザロイヤル Copyright モリマサ公 2008-08-26 22:24:34
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