誕生日
パラソル

死んだ人が生きかえる
バラバラだったラーメンが、一つのどんぶりに集まる。
家族はうれしがって、ラーメンにろうそくを立てて、復活を祝う。
ろうがラーメンにあふれて、あぶらと間違えて口に入れて
また死ぬ。


誕生日は
オレンジと黄色のまん中くらいの色の白熱球
その白熱球に灰色がだんだん入っていって、最後は黒になって死ぬ。

誕生日は
ワニに食べられた思い出
出川哲郎が冗談をとびこえて内臓をさらけ出す。


うれしい。たのしい。さびしい。むなしい。
ケーキを食ったらむなしさが残った。
ろうそくを食べたら誕生日の味がする。


部屋で、
マウスを近づけると、アイコンが逃げ出すゲームをしていた。
アイコンをクリックすればゲームはクリアできるが、アイコンは絶対につかまらない。
そのアイコンには、ゴシック体で大きく「誕生日」と書かれている。
半狂乱になりながらクリックしまくる。
失明になる寸前


やっと つかまえられた
とたんに、学校の古典の先生の顔アップ写真がウインドウにあらわれ
先生は顔をゆがめて「おめでとう!」と叫んでいる。
先生の顔はパソコンの画面を縦横無尽に移動している。
僕は何度も強制終了を繰り返した。


自由詩 誕生日 Copyright パラソル 2008-08-23 15:41:56
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