道
星月冬灯
とてもとても長い道
まだ先は見えない
暗くて冷たい土を踏み締めながら
一歩一歩進んでゆく
足が痛くても辛くても
止まらず進んでゆく
とてもとても険しい道
まだ道は終わらない
黒くて淀んだ空を仰ぎながら
一歩一歩歩んでゆく
足が重くても冷たくても
休まず歩んでゆく
綺麗な花畑も
小鳥の囀(さえず)りも
小川の細流(せせらぎ)も
緑豊かな樹木も見ずに
ただ前を見て歩いてゆく
遠い遠い終わりを目指して
まだ見えない道の果てに突き進んでゆく
後ろは振り返らず
横も見ないで
ただ自分の前にある道だけを見つめて