ももいろ
山中 烏流
小さく
丸めようとする
その
折れ曲がった
真ん中
を
抱きたい
と、私
水音のよう
に
耳元が
塞がれる
始終
ただ、そんな
事ばかりを
思う
切り取る
/
千切って
例えば
私
に於いての
諸々
膨らみ
は、ついに
先端から
徐々
に
色付
いてしまって
こんなに
も
鮮やか
で
でも
見られては
困る
の
です、
柔らかな爪
跡
切っ先
は、いつも
素晴らしいあか
で
私を見
る
私は
と
いうのなら
事も無げ
に、歪む
その
暖かな窪み
に
ただ
触
れたかった
だけ
なのです
よ?