青い夏

足先まで
汗がにじむ

ぬるい風

重ねられたまま声をころして

白い白い窓辺から
青い夏を眺めている


(あ、あ、あ)

青空が

(あ、あ、あ)

流れていく


(あ、あ、あ)


幻想も現実も愛している

何も言わない
言うこともない

だから

望みなんて訊かないで


瞬きのうちに忘れてほしい


足先まで汗が滴る

青い夏が流れていく

(あ、あ、あ)

もうすぐ終るけれど

(あ、あ、あ)

忘れて、でも忘れないで


(あ、あ、あ…)




自由詩 青い夏 Copyright  2008-08-20 13:07:02
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