太陽とオルガズム
プル式
僕らが見なければならないのは夢と幻
窮屈すぎる日常と
電車の傾きをも気にしない非日常
混み合った道路と時間のジレンマ
そこらへんに転がっている無数の意味
太陽は少しずつ傾きながら変わり続け
何万、いや、何億
もしかしたらそれ以上の時を重ねた
人は早計だろうか
人が幼子を見るようにまた
太陽は僕らを見ているのだろうか
道端に咲いた花はもしかしたら
焦り過ぎた僕らへの手向けなのだろうか
僕らはもう、引き返せ無いのだろうか
サイレンと笑い声の中で僕らは生きている
過去に放たれた銃弾の上で
傾きなど見向きもせずに。