私はクッキーを焼きたい
さとう 星子

私はクッキーを焼きたい
できたての甘い匂い
サクサクの食感
それだけで幸せになってしまうような

自分の懐かしさを受け継がせるかのように
子供に甘いクッキーを食べさせてあげたい

それを食べている間だけは
どんなことでも忘れてしまえばいい
クッキーと一緒に飲み込んでしまえばいい

甘さの後にはちょっぴり苦い後味が残るけど
それもあなたのジンセイだから
 
私はクッキーを焼きたい
そんなちっちゃな思いが
こんな私を励ました






自由詩 私はクッキーを焼きたい Copyright さとう 星子 2008-08-19 18:07:38
notebook Home 戻る