はしとはしを束ねて
さとう 星子
今日も地球は回っていて
誰が休もうが
巡り巡るこの世界に私はいて
犬がシャーシャー吠えたと思ったら
郵便物が届けられて
雨が降ったと思ったら
テレビに写る虹が恋しくて
何の許可もなく入っては
するりとぬけていくこの感情に
何の違和感もなく
ただ ここにいて
受け止め方も知らない誰かのまなざしに
それがいたり
軽々しい言葉や皮肉な態度にさえ
ときどき愛嬌を覚えたりして
何かを紡いでは
繋げようとして
ほどけようとする
はしとはしを
どうにかこうにか
束ねたくて
自由詩
はしとはしを束ねて
Copyright
さとう 星子
2008-08-19 17:23:07
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