積乱する自由が世界を食い荒らす
KETIPA


序曲が終わった

冷却された意志と溜まる静寂が
上昇する
雲が出来た

狭い天井を突き破った精神と共に上空を彷徨する

新緑があどけなくこちらを見ている
同じように偏西風に吹き飛ばされた

  ここが一つの発生地

刺さる光線を柔軟に受け返して成長を続ける水の塊
 何処まで行くのだ

ちょっと海の向こうまで

食糧を携帯するのを忘れないように。


鳴り始めた音と共に掻き消される
浮遊する意識


自由詩 積乱する自由が世界を食い荒らす Copyright KETIPA 2008-08-19 13:03:57
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