「宝石」
ベンジャミン

ちっちゃなころに大切だったものが
いまになってちっぽけに思えてしまったら
きっとそれ以上に大切なものなんて見つけられない

  おもちゃ箱をひっくりかえして
  いろんな色のガラスのかけらを
  ときどき空に透かしてみようか

ねぇ 何が見えると思う?
ひろったときの思い出のかけらなんて
それはできすぎたお話だって笑っちゃうかな?

  おもちゃ箱をひっくりかえして
  そんなガラスのかけらが宝石と
  思えるほどの心がまだあるかな

だったら好きなだけ高価な宝石を
いっぱいお金をかけて買えばわかるよ
ならべて空に透かしてみればわかるはずだよ

  きれいなものへの憧れ
  きれいなものが好き
  きれいなものは何?

それは「きれい」と感じる
心だってことを
僕らは忘れちゃいけない

それが本当の「宝石」だってことも
  


自由詩 「宝石」 Copyright ベンジャミン 2008-08-15 22:30:00
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