さようなら
ノクターン

胸騒ぎを抱えたまま
首を横に振って
私は私の日常をこなした

五つの文字が木霊する

臆病な君
オブラートで包まれた叫び
白い包帯
最後に望んでいた事

五つの文字が木霊する

胸騒ぎを抱えたまま
首を横に振って
私は私の日常をこなした

五つの文字が木霊する

投げかけられた重みを
抱えあぐねて
私はそのまま飲み込んだ
未だ溶けぬ塊

五つの文字が木霊する
それでも
私は私の日常をこなす






自由詩 さようなら Copyright ノクターン 2008-08-15 11:02:23
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