ぺぱみんとあいす
縞田みやぎ
君のみどり色のところを
ぜんぶ
静かにしてしまおう
僕たちのゆびさきは
それはきれいな舵だ
このすこしの世界では
なくこどもと
あくたの色はもう見えない
ただ
朽ちていく畑を指して
見上げたとしよりにおじぎをする
いぬの目のことをかんがえる
連中のはなはきっともうすぐ全開
このすこしの世界の
傾けかた
ふかふかと匂わせている
僕は船長だ
君はパン屋のあととりだ
とりがとぶことの
色を知っていますか船長
あととりよおまえは
時々しゃがむことを忘れてはいけない
意味のあるうぞうむぞうよりも
意味のないいとおしさで
その舵をとり
このすこしの世界をいく
みどり色の
はながさくのをかんがえる
静かにしてしまおう
君の
みどり色のところを
ぜんぶ
ぜんぶ
ぜんぶ