夜町、夏町。
プル式

柔らかな肉をはむ様に
どうしたって優しくしなくっちゃ
毎日が退屈になっちゃうから
目の前で小さな虫が跳び跳ねる様に
何かの儀式みたいに意味も無く踊りながら

風が涼しいね

夜だから

虫が静かだね

しずしずと声がするけど

明日には日が昇るかしら

車の速さで太陽は昇るかもしれないけれど

一人繰り返す問答の中で
秋に少しずつ近づいて行く夜に
明日が来るとは決して思えない
それだのに
どうしたって明日が来る
それが優しさなのかは知らないが。



自由詩 夜町、夏町。 Copyright プル式 2008-08-13 00:02:34
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