光りのなかで
さくら

足跡を足音が追いかける
真夏の光

水の流れを彩り飾る
無垢な笑顔

ビー玉は丸くてはならない
硝子の理

軒先に並んだカラーは
わたしに平和を教えてくれるように
バラバラに絡み合う

組み立てなくとも
あるべき姿を平和と呼んだ

部屋でさかなが泳ぐ
みたいに
光りに種類がある
ように
書物が空騒ぎしだす
様子を

組み立てなくとも
あるべき姿を平和と呼んだ


 
風が
強くても
弱くても
暑くても
冷たくても
微動だにしないキミが光る


けれど

夏に戸惑う微温湯は
より暑くなりたかった


自由詩 光りのなかで Copyright  さくら 2008-08-09 23:28:27
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