課題図書
A道化





あなたが海に沈めたノートを
魚のままで取りにゆこう


強い水と光のために
泣いていることがわからなかった夏が閉じ
ノートを手にとるころには
手足があり
波音はなく


何ページ目を開いてもそこは
秋の朝の本棚だろう



2008.8.9.


自由詩 課題図書 Copyright A道化 2008-08-09 16:44:22
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